概要
Cluster API(CAPI)v1.13.0-rc.1 と Cluster API Provider vSphere(CAPV)v1.16.0-rc.1 がリリースされました。CVE-2026-39883 の修正、KCPの削除バグ修正、CAPD Dockerリソースの非推奨化などが含まれます。
背景・前提知識
Cluster API(CAPI)とは? Kubernetesクラスター自体をKubernetes APIで宣言的に管理するためのフレームワークです。「Kubernetesでクラスターを管理する」というアプローチで、クラスターのプロビジョニング・スケールアウト・アップグレードを自動化します。
Cluster API Provider vSphere(CAPV)とは? VMware vSphere 環境向けの Cluster API プロバイダーです。vSphereの仮想マシンをKubernetesノードとしてプロビジョニングします。
KCP(KubeadmControlPlane)とは? Cluster API でコントロールプレーンノードを管理するためのリソースです。etcd・apiserver・controller-manager・scheduler を含むコントロールプレーンのライフサイクルを管理します。
InfraTemplate とは? Cluster API でノードのインフラ(VM・クラウドインスタンス等)のテンプレートを定義するリソースです。
詳細
Cluster API v1.13.0-rc.1
| 変更 | 内容 |
|---|---|
| CVE-2026-39883 修正 | セキュリティ脆弱性の修正(詳細は非公開) |
| KCP削除バグ修正 | InfraTemplateが存在しない場合にKCPの削除が失敗する問題を修正 |
| CAPD Dockerリソース非推奨 | 開発・テスト用のDocker Providerリソースを非推奨化 |
Cluster API Provider vSphere v1.16.0-rc.1
| 変更 | 内容 |
|---|---|
| CAPI v1.13.0-rc.1 へのバンプ | 上記CAPIのRC版に依存関係を更新 |
| CPI v1.36.0-rc.0 へのバンプ | Cloud Provider Interface の更新 |
| CVE-2026-39883 修正 | 同様のセキュリティ修正 |
既存ユーザへの影響
- RC版のため: 本番環境への適用は正式リリースを待つことを推奨
- vSphereユーザー: CAPV v1.16.0 正式リリース後、CVEの修正が含まれるため早期アップデートを推奨
- CAPD使用者: Docker Provider のリソースが将来のバージョンで削除予定のため、移行計画を検討